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「笑わないで下サイ!」
「えー! やだぁ」
子供か? 私より歳上の癖して大人しくしてられないの?
「ちょっと~黙らないでよ! 寂しくて死んじゃうよ~」
うさぎさん? どうでもいいが、これでは終わりそうにない。まだまだ見ないといけない人は沢山いるんだから。
「少しだけイイ子にしてて下サイ。後でいっぱいご褒美あげる」
首を傾げて言えば総司は顔を真っ赤にして固まった。
いつの間に風邪ひいたの? と思って診察したが、異常はない。でも総司の顔は赤いまま。
これは、私の知らない病? 怪病だっけ? もしかしてソレ?
現代で色々調べてうちに日本のお隣の国まで調べてて、原因不明の死病があったのを思い出した。
「こ、これで……し、失礼します!!」
え? え? ええー!!
まだ、調べ終わってないのに総司は慌てて出ていってしまった。
どうしよう? 死病だったら今から治療しないといけないのに……あれ? でも、総司は労咳だよね? だったら怪病ではない?
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