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いつも通りの日常で、
いつも同じことを繰り返して終わりを迎えない階段を登り続けているような日々を繰り返して
今日も1日が終わってしまうのかと七瀬 薫(ナナセカオル)はため息をついた。
「はぁ・・・・・・・」
このため息で幸せが無くなっていたら自分は立ち直れないほどの不幸のどん底にいると思う・・・
「すぅ~~」
隣でそんな音が聞こえて隣をみると親友の此瀬 雄真(コノセユウマ)がいた
小さい頃からずっと一緒にいて本当に信頼している俺の親友
「なに人のため息吸ってんだよ」
「お前の幸せもらっただけ、ため息ばっかりついてると吐いた分だけ幸せが逃げちゃうよ?」
笑いの含んだ言葉にそんなわけないだろうと思いつつも返事をした
「知ってるよ」
そう答えた自分の顔を見つめて微笑む顔をみるとほっとする
自分が一人じゃないとかんじる事ができるから
気がつくと話が終わらないように繋ぐ言葉を探している自分がいた
「じゃあさっきのため息返して」
「やだ~ だって俺幸せになりたいし」
「俺は幸せになれなくて良いってこと?」
「そういう訳じゃないけど誰だって自分は大切だろ?」
結局ため息は返して貰えず雄真は何処かへ行ってしまった。
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