21人が本棚に入れています
本棚に追加
それからというもの
雄真は自分に彼女の話ばかりしてくる
雄真はおれを親友だと思ってる
自分はいつから雄真が好きだったのかはわからない
「でな?………な訳なの、可愛くね?」
いつも彼女の話をしてくる雄真に気づけばイライラしている
「なぁ、聞いてるなんか顔色悪いけど大丈夫か?」
「………に」
「え、なに?」
「そんなに彼女がかわいいならずっと一緒にいればいいだろ?俺なんかといないで・・・」
無意識に出た言葉に雄真は冷たい顔をしていた
「どうした・・薫?・・・」
今気づいてしまった
自分は雄真が好きで親友という言葉は穴埋めでしかないことを
涙が自然に頬を伝っていた
そして立ち去ろうとした自分の腕を雄真につかまれた
「ちょっとまて・・・何で泣くんだよ、なぁ?」
「ゴメン・・・・・」
そういってその場を立ち去った
`
最初のコメントを投稿しよう!