第0章 

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でもお母さんがその分、頑張ってくれた。 運動会では、お父さんリレーなのにお母さんがでてくれた。 仕事で忙しいのに、授業参観にも来てくれた。 お母さんは、お父さんが居ないことを決して言い訳にはしなかった。 お母さんは、私のお父さんにもなってくれた。 2人分を10年間生きたお母さんの、たった1度の願いが「再婚したい」だった。 そんなのイヤだなんて思うわけなかった。 それに恋をするお母さんの姿は10年間のなかで一番かわいかった。
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