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宗運には他に子がいる。
昨年正室に
産まれた嫡男の親英である。
いくら涼の言葉であろうと
嫡男がいる中で家督を継がせる訳にもいかずこのままでは
家督争いに発展すると
とっさに考えた宗運は
産まれたばかりの赤子に
苛烈な決断をする。
この子をどこかの大名に
人質として預け後にその大名に仕えさせると言う決断を…
しかしこれは、たかが
小大名の一家臣にすぎない
甲斐家の限界を感じていたからであり、
また預けてもこの赤子が涼の言葉通り天下を統一する際の基盤となるには
相応しい大名がいたからである。
それが後にこの赤子の
[天命の地]
となる豊後 大友である。
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