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何度打ち明けようと思ったことでしょう。
しかしわたしはそのほんの小さな一歩を踏み出すことをいまだにできないでいます。
理由は簡単。
今のわたしにとって、彼女を失うことはもはや生きる意味を失うことと同義なのです。
ほんの一言で彼女を永遠に失うことになってしまうかもしれない。
わたしはそれがどうしようもなくこわい、臆病者なのです。
わたしの愛を彼女に伝えることで彼女の隣に立つ資格を失うくらいなら、この気持ちに永遠に蓋をして、苦しくとも彼女の親友として隣に立つことを選びます。
好き、だと。
愛してる、と。
もっと簡単に言える世界ならよかった。
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