episode:2 入学

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席は窓際の一番後ろだった!ラッキー! あまり人目につかない場所であることは間違いないだろう。 徐々に席が埋まっていって、隣に座ったのは金髪の剣を帯刀した少年だった。少しそばかすがあるような気がしなくもない(まだ顔を直視する心の準備ができていない)。 魔法学園に剣とは不似合いそうだったが、そういえば実技の科目に剣があるのだし、今時スタッフを持ち歩く魔法使いもいないだろうから、そこは常識の範囲内の使い方をすれば問題ないのだろうか。 「ねぇ」 「!?」 不意に声をかけられてびくりとする。例の隣の席の少年である。 「君、新入生だよね?--あ、中等部からの進学ではないってこと」 「そ、そうだけど」 「よかった!僕はエリオット。エリオット・ガーデン。同じく高等部からなんだ。よろしく」 「よ、よろしく……」 俺はめちゃくちゃにどもりながらもエリオットの手を握った。 後日彼の言うところには、俺は怯えまくる小動物のようだったとのことだ。
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