499人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
――――――――――
―――――――
あの後、天野は本拠地にダッシュして急いで身支度を整え、しっかり正装して、朝倉と共に部下の結婚式に向かっていた。
蒼「疲れた………」
咲「忘れたりするからです」
蒼「朝で言えよな……」
２人が雑談しながら歩いていると……。
「あーっ、リーダーとさくくんだっ！」
大きな声と共に、わらわらと数人の子供たちが２人にじゃれついてきた。
咲「こんにちはー、みんな元気？」
「「こんにちはーっ！！」」
蒼「ふふ、今日はお散歩なのか？」
無邪気に笑う、まだまだ幼い子どもたち。
その子たちは皆、薄い茶色の瞳を持っていた。
その瞳の色は、<癒やしの一族>の証。
<癒やしの一族>とは、その名の通り傷を癒やす<力>を持った一族のことである。
戦闘では常に血が流れるため、彼ら一族には軍に協力してもらっているのだった。
<癒やしの一族>はどの国にも存在しており、やはりそれぞれの国から協力を依頼されている。
２人が子どもたちと戯れていると、同じく薄茶の瞳を持つ若い女性が走り寄ってきた。
.
最初のコメントを投稿しよう！