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{{天野視点}}
俺が地面に着地すると、本拠地の入口にはたくさんの人が集まっていた。
……嫌な予感がする。
蒼「何かあったのか?」
焦る心を抑えながら、人だかりに後ろから近寄って声をかけた。
「リーダーッ!!!!
良かった、今呼びに行こうとしてたんです…!」
「大変なんです!!!!」
やっぱり、ただ事じゃない…。
そう思ったとき、俺は人だかりの中心で1人だけ軍の人間じゃない格好の人物を見つけて………目を見開いた。
蒼「あ……今日の…?!」
そこにいたのは、今日の昼に会った、<癒やしの一族>の子どもたちの先生だった。
先「っ…天野さん…!!!!
お願いします!!!!助けて下さい!!!」
蒼「えっ…?!
ちょ、何があったの?」
先生がバッと顔を上げ叫んだから、俺はびっくりして近くの部下に聞いた。
そして、部下が血の気の引いた顔色で、一枚の紙を差し出してきた。
蒼「………ッ何だよ……これ…!?」
その紙には、真っ赤な字でこう書かれていた。
【癒やしの子どもたちは預かった】
【返して欲しくば、北方の外れの林に】
【<山>リーダー、ただ1人で来い】
【他の者も一緒に来たりすれば、子どもたちの命はない】
、
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