崩された日常 ~<山>side~

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―――――――――― ―――― ―― {{天野視点}} 蒼「…ッ…げほっ……!」 『まだまだっ!!』 蒼「…ぐあっ!……ハァ…ッ…!」  あれから、絶えず繰り返される連中の容赦ない攻撃。  それを避けもせず受け続け……身体中血まみれ。とっくに感覚は無くなって、今意識があるのが自分でも不思議だった。 『はぁ、はぁ……まだ生きてんのか。』 蒼「…はっ…、  ……しんで…たま…っか…よ……」 『っ、この野郎!』  やべ、目……霞んできたな……。 『ふっ、ここまで耐えた褒美に、教えてやるよ……俺たちは<風>の使者だ』 蒼「……なっ…!!!?」 『俺たちには、あんたらの存在が邪魔だからな……<山>を潰すためなら、何だってするさ』  驚愕の事実に、頭の整理が追いつかなかった俺に、男が……笑った。 『そう………何だって、な』  ゾクッと寒気がした。  男はニヤリと笑ったまま、結界を張る男の側まで行き………結界を張る男が、1人の子どもを…結界から出した。 子「はなせっ、はなせぇーー!!」 『うるせぇ!!!!いいから来い!!!!』  そのまま男は、子どもを捕まえて、地面に倒れて動けない俺の前までやって来た。 蒼「お…前、何するつもりだ…!?」 『さぁて……何だと思う?』 蒼「ま……さか」  最悪の事態が…予想された。  男はニヤリと笑って、恐怖で竦んでいる子どもに……氷の<力>でできた鋭い氷柱を突きつけた。 蒼「っ?!…やめろッ!!!!」 『はは、止めてみろよ!!!!』  男は止まらない。  ガバッと氷柱を振り上げる。  ちくしょうっ…!!!  やめろよ……やめろっ!!!!  動けっ……動けよ、俺の身体だろ!!? 蒼「やめろぉォォ―――!!!!」 、
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