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『っへ……死んだか』
いつの間にか、吹き飛んでいた男たちがすぐ近くまで来ていた。
『あんたも、すぐに同じとこに行かせてやるよ…………殺せ!』
後方にいる両頬に傷のある男が叫んで、俺の近くにいた2人の男が<力>を集中させた。
もう……ダメか。
死を覚悟して、子どもを抱きしめたまま目を閉じた。
―――――ドォォォオン!!!!
…目を閉じた俺に痛みは襲って来なくて、代わりに大きな音が響いた。
何かと思い、目を開けて………思わず目を見開いた。
今にも攻撃しようとしていた2人のいた場所には、大きな火柱ができていて………しばらくして炎が弱まっても、男たちの姿は確認できなかった。
霞む視界に、ザッ…と、俺と残った男たちとの間に立ちはだかる背中が目に入る。
蒼「……咲…くん………?」
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