499人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
蓮「でも、変わらねぇといけない事もあるぜ」
晴「え……?」
悠「……まぁ、確かに。
今のままじゃダメだね」
秋月の言葉に、夏目は首を傾げ佐々野は小さく頷いた。
晴「な、何が?!」
蓮「<山>の情報は相変わらず何もないけど……トップ2人が、特Aランクで<双属性>ってのは確かな情報だ」
晴「それなら知ってるけど」
悠「要は単純。
俺たちの方が、戦力的に劣ってる」
断言した佐々野に、夏目が口を尖らせる。
晴「何で言い切れるの?
やってみなきゃ分からな…」
蓮「言い切れるよ。
ただ特Aランクが2人なら、サノと夏目ちゃんが共闘すれば2人一緒で特Aに近いくらいの強さになるから互角。
俺もいるし、こっちが有利のハズ」
悠「でも、相手は<双属性>。
もう分かった?」
晴「………だから?」
夏目の返答に、佐々野は思わず肘掛けから肘を滑らせてからため息をついた。
悠「……つ-ま-り、特Aランクを小隊が相手に出来る訳ないから、俺らで対応しないといけねぇの!
でも、蓮くんがあっちのリーダーを相手にするとしたら、俺とあんたでもう1人を相手にすんの!分かる?!」
蓮「ふはっ、落ち着けよサノ。
まぁ簡単に言っちゃえば、サノと夏目ちゃんが完璧に協力し合って……特Aランクで<双属性>みたいになればいい訳」
2人の説明に、夏目は納得したように頷いた。
晴「それが"変わらないといけない事"なワケね…」
悠「そっ。
結局のところ、俺と夏目さんの戦闘スタイルを変えればいい」
晴「戦闘スタイルって……俺、攻撃する方法なんか知らないよ?」
そう、人を傷つけるのを極端に嫌う夏目は、風の<力>を守備…つまり結界にしか利用しない。
、
最初のコメントを投稿しよう!