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蒼「ふぅ……」
結局あの後、俺のことを心配した蒼くんは滅多にやらない書類仕事を手伝ってくれていた。
咲「はは、休憩しよっか」
蒼「咲くん毎日こんなのやってんのか…
……何かごめんな?」
咲「何が?」
蒼「こーいうのって、本当はリーダーがやらねぇといけないんだろ…?」
本当に申し訳なさそうに言う蒼くんに、自然と笑みがこぼれた。
咲「気にする必要ないって。
蒼くんは今の蒼くんのままでいーの」
蒼「これからは俺がやってやるって言いたいけど、絶対言えねぇ」
咲「はははっ、うん、貴方にこういうのは向いてない気がする」
でしょ、ってふわりと笑った蒼くんに俺も自然と笑顔が零れて……何か大分元気でたかも。
咲「…………ありがと」
蒼「ん?何か言った?」
咲「いーや、何でもない。
それより……」
俺は声のトーンを落とした。
蒼くんの表情も真剣になる。
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