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蒼「う~……」
咲「あ、何も蒼くんに全部考えさせようってワケじゃないよ?
蒼くんと俺の意見をまとめて、各小隊の意見を聞いて…って感じにするから」
蒼「ん……分かった。考えとく。
な、1つ聞いていいか?」
咲「どうやって攻めるのかって?」
蒼「?!」
あ、すごいびっくりしてる。
口開いてますよ、そーくん。
咲「やっぱりね……ほら、この地図見て」
蒼「お、おぅ」
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┃ \ <風> / ┃
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┃<火> ** <林>┃
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┃ / <山> \ ┃
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咲「知ってると思うけど、国境は切り立った深い崖になってて、その周辺を森に囲まれてる」
蒼「それは大丈夫」
咲「ん。どうやって攻めるかだけど……まず有り得ないのが、世界の中心の森を通ること。これは絶対ないから」
4つの国境の交差点。
崖で形作られた国境の交差するそこには、まるで切り取られた別世界のように深い森が存在している。
どうやってそんな深い森が出来たのかは誰も知らない。
ただその森は、遥か昔から"禁忌の森"として恐れられてきた。
今までにも、多くの歴代リーダーが森を私有化しようと踏み込んで……誰一人帰って来なかったそうだ。
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