憂鬱な朝

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蒼「さっき話してた事、無駄になっちまったな」 咲「……貴方、これ受けるつもり?」 蒼「え、だって…決めてたほうがいいに決まってんじゃん」  また……もう、敵を疑わないでどーすんのよ。 咲「蒼くん……罠の可能性だってあるんだよ?」 蒼「分かってる…。  でも、俺は受けた方がいいと思う」  蒼くんに真っ直ぐにそう言われると……それが正しいような気になる。  まぁ確かに、これが罠で俺たちが<林>に向かう間に<火>から来て襲撃……とか、あるかもしれないけど。  わざわざ俺たちと協定を結んだ<林>の位置に指定するっていうのは。  ……少なからず、<風>としてはやりにくい位置なのに。  それは相手なりの、メッセージのような気がした。  罠ではない……かな。 咲「よし……じゃあ受ける方針でいい?」 蒼「うん、頼むよ」 咲「了解」 ―――――――――― ――――――――  この時には既に、朝倉は今朝の夢のことなど忘れていた。  6日後の……決戦の日…  …夢に出てきた、あの人物に…  …出逢う事など、知らぬまま……。 、
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