あと3日

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{{秋月視点}}  俺たちが<山>に文書を送ってから2日後。  サノが早足で、書類仕事に追われていた俺の部屋に入ってきた。 悠「届きましたよ、返答」 蓮「やっと来たか……何て?」  その問いに、俺の参謀はニヤリと笑った。 悠「受けるってさ。  ……向こうのリーダーか副リーダーかは分からないけど、けっこう厄介な奴かもしれないね」 蓮「……何で?」 悠「返答に続きがあった。 【<林>は<山>との協定の地であり、このままではこちらに有利すぎる。  故に2つ、情報を明かす。  我々は<林>から戦力を借りない。  そして、決戦の日…我々は、リーダー及び副リーダー共に決戦の地へ向かう】  ……だってさ」 蓮「…確かに…やり手がいるな…」  俺たちは、国を空けて<山>とすれ違いになることを恐れた。  戦力の分散も避けたいし。  だから<山>に文書を送って、日時や場所を指定しないかと提案した。  とはいっても、そんな提案に敵が簡単にのってくる訳がない……だから<山>にとって有利な場所を指定した。  正確なところは分からないが、今の<山>の返答を見た感じ……俺たちの意図を読み取った上での決断に思われた。 蓮「総力で来るってことか……」 悠「お、疑わないんですか?」 蓮「サノも疑ってはないんだろ?」  俺の当然のような口調に、サノは余裕な笑みを浮かべた。 悠「もちろん。恐らく向こうは、俺たちが戦力の分散やすれ違いを避けたいのを見抜いた。  こっち側の心理を見抜いてないと、こんな提案、罠としか思わないだろーし」 蓮「……もしかしたら、総力戦とか言っておいてどっちか1人が<火>から回ってくるかも知れねぇじゃん?」 悠「夏目さんみたいな事言わないで下さいよ。  俺を誰だと思ってんの?  それをさせない為も考えて、<林>に指定したんだから」 蓮「分かってるよ、悪かった」  分かればいーの、と笑ったサノに俺も笑顔になった。  あー……最近ひたすら書類の相手してるから、久々に笑ったかも。 蓮「夏目ちゃんは?」 悠「<力>使いすぎて倒れてます」 蓮「…………は?」 、
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