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蒼「な…何?咲くん」
咲「貴方はリーダー。
……そして、俺は副リーダー」
蒼「……?」
朝倉が何を言いたいのか分からず、天野はただ黙っていた。
朝倉は、そんな天野の目を真っ直ぐみつめ……穏やかに微笑んだ。
咲「副リーダーである俺の使命は、貴方に従い、貴方の命を守ること。
命ある限り、俺はずっと貴方の側に。
そして……もしもの時は、
俺の命に替えてでも、
貴方の命をお守りします 」
そう言って朝倉は、膝を折り天野の手を取り自らの頭を下げて、彼の手を額につけた。
それは主君に対する、正式な礼。
天野は戸惑い、しばらく黙っていたが、やや時間を置いて口を開いた。
蒼「咲くん……顔上げてよ」
咲「俺の誓いを、
受け止めて下さるのなら」
天野は朝倉の返答に、きゅっと唇を結んだ。
今の、朝倉の誓いを受け入れることは……もしもの時、朝倉がリーダーである天野の代わりに死ぬ……それを認めてやることになる。
天野は僅かに口元を震わせながら口を開いた。
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