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蓮「俺もだよ……サノ、夏目ちゃん。
いつも2人にはすげー助けられてるから……俺が恩返しする前に、勝手に死ぬなんて絶対に許さねぇ。
絶対俺が2人を……仲間を、守る 」
秋月と佐々野は鮮やかに笑って、夏目に向き直る。
悠「ほら、夏目さんはどうなの」
蓮「夏目ちゃんも、言う事があんだろ?」
2人の言葉に、夏目は唇を噛み涙を必死にこらえながら、少し俯いた。
嬉しかったから。
自分の気持ちを、察してくれた事が。
不安に押し潰されそうな自分に、いつものように笑ってくれて
戦わない自分に、出来ることがあると気づかせてくれた。
夏目の心の靄は、いつの間にか消えていた。
晴「俺も……サノと秋蓮、大好きだ。
絶っ対、俺が……守るから 」
悠「ふふ……頼みますよ、夏目さん」
蓮「それでいいんだよ。
仲間を失うのが怖いなら…自分で守ればいいんだ。
……俺たちなら、大丈夫」
3人はこの時も。
いつもと変わらず、笑っていた。
彼らが大切にする、"自然体"。
それを、壊さないままに。
蓮「そろそろ行くぞ。
…2人とも、これだけは約束しろ…
……絶対に、生きて帰れ……!」
悠「当然」
晴「了ー解っ!!」
最後に3人は、右手を1つに重ねて笑顔を並べた。
―――――――――――
そして
二国は日が暮れる数時間前
決戦の地へ到着した。
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