499人が本棚に入れています
本棚に追加
{{天野視点}}
蒼「咲くん?」
視界が晴れたと同時に声を漏らした咲くん……不思議に思って、名前を呼ぶけど…。
咲「…れ……ん…?」
返ってきたのは
目を見開いた咲くんの、震えた声。
蒼「咲くん?どうしたの?」
嫌な胸騒ぎを感じながら、咲くんの隣で声をかける。
でも、反応はなくて。
ただ一点を見つめたまま、動かない咲くんの視線を追うと……その先には。
蓮「……さ、く…?」
咲くんと同じように、目を見開いた若い男がいた。
隣にいた、小柄な男もまた眉をひそめて声をかけてる……。
あれ………って
………………………まさかな。
一瞬だけ脳裏によぎった幼い時の、あの子の笑顔。
ないないない、と頭から除外して、様子がおかしい咲くんの正面に回って、両肩をつかんだ。
、
最初のコメントを投稿しよう!