ただ1つの選択肢

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咲「……蒼くん…何者だよ、本当に」  本当にびっくりした様子の咲くんに、少しだけ笑ってしまった。 蒼「これでもリーダーなの。  どこまでも、何があっても、ついてきてくれるんだろ?」  俺が悪戯っぽく笑って言うと、咲くんは目や鼻は真っ赤にしていたけれど、にっこり笑って頷いた。 咲「勿論、俺の命は、リーダーの為に」 蒼「ばか、だからそれは重いって!  とにかく、俺が言いたいのは…」  俺は一度言葉を切って、ちゃんと咲くんの目を見て言った。  言葉にするのが苦手な俺だけど、どうしても伝えたかった。 蒼「その……これから、咲くんにとって辛ぇこといっぱいあるかもしれない……秋月と、直接闘わなくちゃいけなくなるかもしれない………でも、」  俺も、もう後に引けないのをよく分かってる。  一応リーダーだから。  だから、咲くんの心を傷つけない為に…彼を軍から離すなんて、優しいことはしてやれない。  咲くんがいるから、<山>は今の地位を保ってる。咲くんがいなくなったら、俺はリーダーなんてできないし。  リーダーとして、俺が咲くんに言える言葉は、ただ1つ。  これが咲くんの光になれる事を祈って。 蒼「でも、俺には咲くんが必要だ。  ずっとこれからも…一緒に。  今まで通り、支えて欲しい。  ……頼まれて、くれますか? 」 、
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