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咲くんは、一瞬驚いたように目をぱちぱちさせた。
でも、すぐ不敵に笑って、そのまま俺の腕から出て、俺の前に片膝をついて座った。
そのまま、俺の手を取って今朝みたいに完璧な礼の姿勢を取って、凛とした声で答えてくれた。
咲「喜んで、承りましょう。
例え何があっても、如何なる時も、我がリーダーに絶対の忠誠を…誓います。
俺は、…貴方の副リーダーだから 」
蒼「……ありがとう、咲くん……」
咲「……ありがとうは、こっちだよ。
ありがとう蒼くん……これで俺、闘える。例え相手が誰だろうと、ね」
蒼「……あ」
ヤバいっ、大切なこと忘れてた!
今朝も言ったけど…加減をしらないからなぁ……。
蒼「咲くん咲くん!!!!
ちょっとまって、さっきのに戻って」
咲「は、?あぁ……こう?」
咲くんにもう一度礼の姿勢を取ってもらう。
一度深呼吸してから、また咲くんの目を見つめて言った。
蒼「もう1つだけ、誓って欲しい。
絶対に、無理をしないこと!」
咲「ふふ……承りました」
蒼「笑うなよっ?!
俺は本気で言ってるからっ。
頼んだよ、咲くん……」
咲「分かってる。
……ありがとう、リーダー…」
咲くんは、いつものような柔らかい笑顔を見せてくれた。
ごめんね、咲くん。
辛い決断、させちゃったね。
そして……。
悠……ごめんね。
今の俺には、お前以外にも……守りたいものが、守らなきゃいけないものが、すごく沢山あるんだ。
俺は……戦うよ。
悠……っ悠、ごめんね……。
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