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「ゴホン!そろそろ本題の戦闘練習をやってもらおうかの」
咳払いをして長老が言う
「そうだな…」
「戦闘練習?どんな事するの?」
ゲームを分かっていない芳香は首を傾げている
「はぁ…いいか芳香?戦闘練習ってのはな、名前の通りで戦いの練習だ。まぁ主には基本動作を覚えるだけだけどな」
「ふーん。名前のまんま…そんな事を自慢気に話されてもね~」
やれやれ…とでも言いたい様に首を横に振る
人がせっかく教えてやったのに何て態度だ
少し怒ってやろうかと思ったけど、どうせ芳香の口には勝てないから止めておいた…
「ま、良いわ♪早く練習しようよ!」
クソ、相変わらずマイペースだな
敵う気がしないぜ
そう溜め息をついた時
「よし!準備は良いの!では、戦闘練習を開始する!!」
長老が杖を掲げる。すると広場の真ん中に召喚陣が現れ、そこから魔物が出てくる…
まず頭…けっこう大きい…そして角が二本生えてる
そして首・胴体…太くて長い…鱗があり、鎧の様な感じだ…
手には槍みたいのを持ってる
足……ん?足じゃなくて、もはや尻尾だね…鱗がびっしりだ…
「こいつは…」
どっからどう見てもドラゴンにしか見えなかった…
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