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「な、何でドラゴンが!?」
練習からドラゴンってどんなゲームだよこれ
「しゅ、修一…こ、これ、倒せるの?」
滅多に動じない芳香でも、流石に焦っている
「だ、大丈夫だろ。何てったって練習だぜ?向こうが攻撃してくる事はねぇだろ」
芳香に返答していると同時に、自分に言い聞かせる
しかし隣を見ると、自分が呼び出した筈の長老まで驚いている
「どうしたんだ長老?こいつは、あんたが呼んだんじゃないのか?」
「ち、違う…わしは一番弱い魔物を呼んだ筈じゃ!そ、そ、それが何で…………………ベルザローグが出てくるんじゃ!?!?」
は…?
ベルザローグ?ベルザローグって言うと…プロローグで言ってたけど、あの魔王の?
まさか…ね、そんな事ある訳ないよな
『我の名は、魔王=ベルザローグ…』
はい残念~どうしよ~
『貴様達………お…』
「お?」
『遅いわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
突然魔王が大声を出した
「え!?何が!?」
いきなりだったから、つい反射的に突っ込んじゃったよ
『何がだと!?貴様達はどれだけの時間ここに居ると思ってる!!』
「え?………さぁ…」
そんな事全く気にしてなかった…
『普通に進めたら、もう街にまで出てストーリーが始まってる頃だ!
それなのに全然進まないから来ちゃったよ!!どうするぅ!?』
いや、そんな事言われても…知らないよ…
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