29人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなバカな事が在るか!!」
長老の言葉を掻き消すかの様に大声で否定をする
「現時点でお前達はここに居るのだから真実じゃ…」
首を横に振る
「信じられるか!じゃあ真実って事を証明してみせろよ!!」
どうせ頬をつねったりして確かめるだけなんだろう。そこでゲームの世界じゃないって問い詰めてやる
「本当にいいのか?」
「当たり前だ!」
こんな老人のショボい攻撃なんて効かないぜ
「行くぞ…
『天を統べる聖なる雷よ、愚かなる者に裁きの鉄槌を!!!!』」
全く…カッコつけて『テイ◯ズ』みたいに詠唱なんかしちゃって…
あれ?気のせいか…部屋の内なのに雨雲みたいなのがあるな
そう考えた時
『出でよ、龍の怒り!シャイニングボルト!!』
気のせいだと思っていた雨雲から、ドデカイ龍の形をした雷が落ちていた
「え?……………………………………
えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
防ぎようもなく直撃
『シュウは10500のダメージを受けた』
「グボファァ!!!!」
黒焦げになりHPが0になった
『シュウは力尽きた』
残機5→4
~石盤の間~
「全く…だから言ったじゃろうに…」
長老が呆れている
「はぁ、はぁ…
し、死ぬかと思った…いや死んだけども…」
どうやら本当にゲームの世界に来てしまった様だ
雷の龍を喰らった時は死ぬ程痛かったけど、今はもう痛くはない。(新しい体になったみたいで変な感覚だ…)
代わりに残機が1つ無くなった
ちなみに隣で寝ていた芳香は、長老がバリアーで防いでいたらしく無傷だ。(そして今も気持ち良さそうに寝ている)
最初のコメントを投稿しよう!