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項垂れたままぷるぷると肩を震わせる莉子に気付いた斉藤が声を掛けた。
斉藤「ん?どうかしたのか?」
莉子「……一さんの馬鹿ー!!変態ー!!すけこましー!!」
耐え切れなくなった莉子が、ガバっと身体を起こして叫ぶ。
斉藤「な…!馬鹿とは……って、その声はもしや莉子か?」
感情に流されるまま叫んだせいで、声色を変えるのを忘れていたが
今の莉子にはそんなことは、もはやどうでもいいらしい。
莉子「ショックです……一さんだけは、信じてたのに……!」
そんな莉子の様子に、斉藤は混乱しながらも慌てて声を掛ける。
斉藤「ど、どういうことだ?私は莉子に何かしてしまったのか?」
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