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冬らしい冷たい風が吹き付ける中、私は花屋に向かって歩いていた…
着いたそこで急いで花束を作って貰い輝彦さんに聞いた病院に向かう…
距離的に歩いていける場所だけど、足の事も考えタクシーで向かう事にした。
その車内、会ったらまず何を話そうとか挨拶はちゃんとしなくちゃ等 頭の中でグルグルとシュミレーションしていた為 運転手さんの雑談に上手く答えられていたのかさえうろ覚えだった。
そのままタクシーを降りた私は輝彦さんに聞いておいた病室を目指す…勿論ナースステーションに立ち寄った後で。
ドアの横に取り付けられた部屋番号を辿りながら静かな廊下を歩く…
あ、ここだ。
部屋番号を再度確認してノックしようとした私は1度その手を引っ込めた、
高砂? あれ…杉浦じゃない?
目を瞬きながら手に書きとめられた部屋番号を何度も確認するもやっぱりここで間違いない。
とりあえず意を決して小さくノックをすれば 直ぐにどうぞ。なんて声が返ってきて、間違えているかも知れないという事を視野に居れ遠慮がちにドアを開けた…
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