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さっきみたいな女の会話が終われば
すぐに仕事になる
「はじめまして、ゼシカです」
サラリーマンの軍団の中に入る私
「おー!この子なかなかのべっぴんだねぇ♪持ち帰りしちゃおっかなぁー!!」
そう言って腰に手を回す一番デブ
…こいつ酒クサッ
てか今日そんな気分じゃないし…
「やだぁ!もう変態なんだから~…」
「変態だってよぉ~あはははっ!!!」
そう言って腰の手を離す
私はたばこをデブにつけてあげる
「おつかれー」
「ゼシカ、今日飲みにいかない?」
「あーすいません、今日約束あるんで」
そんなの嘘。
ただ先輩がダルいだけ
外にでると、まだ冬の寒さが残っていて
冷たい風が吹く
すると、
グキッ
足をくじいて、倒れそうになった
ガバッ
誰かが抱えてくれた
「…大丈夫?」
…振り向いて、驚いた
ぱっちり開いた二重の目
すっとした鼻
綺麗な黒髪
桃色の唇
…女の子かと思った。
「んふふ…そんな見つめられると照れる…(笑)」
「あっ…すいません」
思わず…見取れてしまった…
あまりにも…綺麗で…
胸の奥が
ざわついたから
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