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「いえ、大したことではありません」
「そっか」
「まったく、またこんなところでサボってるの?」
また新たな声が聞こえて振り向くと詠と月がこちらに来る。
「詠ちゃん、ご主人様にそんなこと言ったらダメだよ……」
「いいの。だって実際サボってるんだから」
「ハハハ、相変わらずキツイ一言だな詠」
「ご主人様、一休みなさるのならお茶でもどうですか?」
月が優しい言葉遣いで微笑みながら聞いてきた。
「ありがとう月。じゃあ、みんなの分もお願いね」
「はい」
「………ご主人様」
「うわっ!」
月がお茶の準備をし始めたのを見てたらいきなり横から顔が現れて驚いてしまった。
「な、なんだ恋か……ビックリした…」
「……恋も、一休みする」
「恋殿~!探しましたですぞ~!」
後ろからドタドタと音々が走ってくる。
「むっ!またお前ですか北郷一刀!恋殿をたぶらかしたんですな!」
一刀の顔を見た瞬間に嫌な顔をしてビシッと指を差す。
「ねね」
「何ですか、恋殿?」
「ねねも……一休み、する」
「れ…恋殿がそう言うなら……」
恋がそう言ったら大人しく隣に座った。
「鈴々も一休みするのだー!」
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