二章

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一刀の向かいの席に鈴々が座る。 「こら鈴々!まだ仕事が残っているだろ?」 「もう面倒くさいのだー……お兄ちゃんと一緒にお茶するのだ」 「まぁよいではないか、愛紗。一休みもせねば進む仕事も進まんぞ」 いつの間にか星も座っており、隣には朱里と雛里も仲良さそうに座っている。 「ほら、愛紗も座ったら?」 一刀に言われて愛紗もしぶしぶと言った様子で座る。 「お姉さま、私たちもお茶にしようよ」 「そうだな。んじゃご主人様、私たちも混ぜてもらうよ」 それに続いて翠と蒲公英も座った。 「あらあら、皆集まって楽しそうね」 「お館様の周りにはいつも女子がいるのう」 「わーい!璃々もお茶飲むー!」 また声が聞こえてきたら、紫苑と璃々、そして酒の甕を持っている桔梗が歩いてくる。 「ご主人様、私たちもご一緒させてもかまいませんか?」 「うん、いいよ。みんなと一緒の方が楽しいし」 「みんなー!」 大声が聞こえて見ると、桃香とその後ろから焔耶がオロオロしながら走っている。 「お待ちください桃香様!まだお仕事が……!」 「それはもうおしまい!私もみんなとお茶したーい!」 そんな様子を見ていた全員が笑った。
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