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そんな中、蜀の屋敷に1人の男が忍び込んでいた。
「………どこにいる」
周りをキョロキョロしてから再び歩きだす。その周りには麗羽、猪々子、斗詩の3人に美以、ミケ、トラ、シャムが倒れていた。
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「どうぞ、ご主人様」
「ありがとう」
月からお茶の入った器をもらって一口飲む。
「美味しいよ、月」
「あ、ありがとうございます……」
お礼をしたら月は顔を赤くして悶える。
「それで、主よ」
「何、星?」
「何を考えていらしたのです?」
「え?」
「そうなのだ。お兄ちゃんぼーっとしてたのだ」
「ご主人様、どうかしたの?」
隣に座っている桃香が一刀の顔を覗き込む。
「大したことじゃないんだけど、ちょっとね」
「もしかして、警邏の途中で会った釣り人のことでは?」
愛紗が心当たりのことを言ってみた。
「うん……まぁね……」
「あの…釣り人って何のことですか……?」
雛里がみんなの思っていることを言ってくれた。
「はわわ!2人だけの秘密なんてズルいです!私たちにも教えてください!」
「いや、ズルいと言われても……ご主人様が盗賊に襲われた時に、その釣り人が助けてくれたらしいんだ」
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