三章

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「そう……敵はかなりの力の持ち主のようね…」 頬杖をついてこれからどうするのかを考えている。 「華琳様ー!お知らせするのー!」 次に魏の三羽烏こと凪、真桜、沙和も入ってくる。 「今度はどうしたのよ?」 「華琳様、侵入者は真っ直ぐこちらへ向かってきているようすです」 凪が手を合わせてから報告する。 「それだけやないで、親衛隊や残りの部隊も向かわせたんやけど……」 「どうやら全てやられてしまったようなの~」 「………稟、風」 「はい」 「はい~」 横から稟と風が現れる。 「2人の意見を聞かせてちょうだい」 「わかりました、敵の狙いはこの玉座の間。そして報告で相当な手練れ。以上から、侵入者の相手は実力のある者がよいかと」 「ですね~。実力の無い兵士を向かわせてもなんの意味もありませんから~」 2人の意見を聞いてから華琳は目を閉じて少し考えてから、目を開けた。 「桂花」 「はっ」 「あなたが私たちを指揮しなさい」 「御意!」 すると、秋蘭が兵士から何かを聞いて華琳へと近寄る。 「華琳様、たった今兵士から報告が……」 「何?」 「侵入者に対し、どうやら霞が戦っているようです」
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