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「…なんかキミ、言ってることが意味わからないんだけど」
「それはこっちのセリフです!!」
「………せりふ??」
沖田総司は、はあ??とでも
言いたそうな顔。
ここまで会話が
おかしいと
だいぶむしゃくしゃ
してくるわ……。
「あぁもう!いいですよ!もう新撰組ごっこはやめて下さい!話してて疲れるんですよ!てか、そろそろ家に帰りたいんですけど!!」
だんだんイライラしてきて
つい声を荒げてしまう。
「疲れるのは僕だって同じだよ。…だいたい新撰組ごっこって何のつもり??僕たちが適当な気持ちで新撰組やってるとでも言いたいわけ??」
沖田総司もイラつきを
露にする。
「て、適当も何もあなたは新撰組のコスプレしてるだけじゃないですかっ」
なんだかただならぬ
殺気のようなものを
かもしだしている
沖田総司に少したじろぐが、
負けじと言い返す。
「こすぷれ??何、こすぷれって」
この人もコスプレ
知らないの…?!
あなたたちが今
してることじゃない!!
「…はぁ…。
もういいです…なんかよくわからないけど、あたしそろそろ帰らなきゃなんで、帰っていいですか??」
ほんと、この人とは
永遠に理解し合えない
気がするよ………。
「は??何言ってんの。ダメに決まってるじゃん」
「え??」
あたしの言葉に
さも当然のように
帰ってはダメだと言う
沖田総司。
「…キミさぁ、自分の立場わかってる??帰れるわけないじゃない」
……え??
な、なんで……??
あたし帰れないの!?
「一昨日の池田屋で殺しても良かったんだけど、色々と長州派の動きを聴きたかったからキミだけ生かして連れてきたんだ。つまり、キミは捕虜。もう二度と帰れないよ」
沖田総司は
たんたんと説明する。
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