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―佐藤亮―
キーンコーンカーンコーン
いつも通りのチャイムが鳴り、一日の授業が終わる。
大抵の奴らは、部活をしに行く。
だが俺は、真っ直ぐ家に帰る。
しかし俺は、部活に属していない訳では無い。
一応、剣道部に属しているが、最後に行ったのが、確かに6ヶ月前だ。
剣道自体が、想像していた物と全くの別物だった。
俺は、中学3年生にもなって、未だに特撮ヒーローに憧れる。
剣道もそんなヒーローに憧れて入った物だ。
あんなつまらない打合いをしたい訳じゃない。
友達には、恵まれている方だ。
だが、どこかでその友達も俺を見下している様な気がして仕方がない。
学校で巨大な化物を俺が、退治すればみんなは、俺を評価するだろうか?
そんなことを考える日々を送っている。
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