ヒーローキット

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「おい亮!カラオケ行こうぜ!」 声を掛けて来たのは、同じクラスの相模賢司だ。 「悪ぃ…。ちょっと用事があって行けねぇわ…」 用事…今日は、デビルマンの再放送だ。 「付き合い悪いな!」 「ごめんごめん!」 適当にあしらって家に向かって走り出す。 学校から家までは、約10分程。 俺は、全速力で家に向かった。 結局、かかった時間は9分。 息を切らしながら家の鍵を開ける。 「ただいま……」 家には誰もいない。 早く再放送を…痛っ! 俺は、何かにつまづき家の廊下に転んだ。 つまづいた原因は、全く見覚えの無い大きめのダンボール箱だった。
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