第5話

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「何キャイキャイ騒いでんのよ」 翠「あっ、蒼……誰?」  蒼の声が聞こえたような気がしたので、振り返ってみるとメッチャクチャ可愛い美少女が立っていた。 蒼「は?何言ってんの?蒼よ、蒼。 見りゃわかるでしょ」 翠「デスヨネー」  蒼で間違いなかったようだ。 蒼が普段しない……その、なんだ、露出度がいささか高すぎる着物を着用していた。しかも狐耳&狐尾がオプションとしてついている。  なんと言うか……萌えだな!! 我が妹ながら素晴らしい出来だ!! 翠「で、蒼は化け狐?」  コスプレ衣装が気になって聞いてみたら、蒼は思いっ切りイラついたように眉間にシワを寄せた。 えっ?なんかオレ間違えた!? 蒼「化け狐なんて言わないでくれる?可愛く妖狐って言いなさいよ。 つーか、あたしに対して感想は?何か無いの?可愛いとか綺麗とか似合ってるとか気の利いたセリフは一つも無いわけ? あんたは昔からそうよね。要らない事はズバズバ言うくせに、女の子に気の利いた言葉一つかけれないんだから。 これだから翠はモテないのよ。きっと一生女の子の後ろを付け回すストーカーにしかならないのよ。良くて、美人な彼女に散々貢がされて用済みになったらティッシュにくるんでポイッと生ゴミのごとく、蔑んだ目で見られながら捨てられるのが関の山ってところかしら。 そしてきっと一生独身ね。哀れだわ。 仕事もなんとか大学は出たものの、自分に合う仕事が無いとか言い訳しながら部屋で可愛い女の子が出てきてヤりまくる18禁仕様のギャルゲーをプレイするだけのニートになって荒んでいくんだわ。 でも心配なんかしないで。翠がニートになろうが荒もうが、あたしは見捨てないから。寧ろずっとあたしが傍に居て衣食住の事を管理してあげるわ。翠の人生はあたしに丸投げしてもらっても構わないのよ? まぁ、その代わりに目の前から勝手に姿を消したら、その時は翠の友達にはこの世のありとあらゆる苦痛と絶望を味合わせて産まれてきたことを後悔させて自分で命を絶たせてあげる。翠はどこか遠くて暗い地下牢にでも閉じ込めるわ。 大丈夫。外の世界にお別れの時間は作ってあげるわ。ただし、死ぬまで太陽の下には出れないと思うから覚悟しといてね? ワカッタ?」 翠「……いつになく饒舌だな?何かあったのか?」 蒼「別に?」 咲「(ヤンデレっ娘怖ぁ!! てか、なんで翠はつっこまないんだ!?)」 .
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