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銀時をベッドに寝かせてから数時間経つ頃、屋敷の大扉をノックする音がした。
恐らく銀時の言っていた追っ手だろう。
力のすっかり戻った俺は20代の若い人型から60代の白髪混じりな人型に姿を変え、大扉を開けばそこには青い執事服を着た男が2人立っていた。
男の内恐らく年長者の方が前に出て深々と頭を下げ、この屋敷に銀髪の少年は来なかったかと尋ねてきた。やはり銀時を追い掛けていたのはコイツらか…
「そんなガキ知らねぇなァ…。」
「そうでございますか…。ご協力有り難うございます……」
それだけの会話の後男二人は素直に帰って行き、俺は扉を閉めて戸締まりをきちんとした後屋敷の見回りや補修箇所の点検に回った。
もし窓が割れたり裏口の扉が朽ちていたり等した場合、何者かの侵入を容易にさせてしまう。それだけは避けなければ銀時の安全が確保出来ない。
もう俺のものになった銀時には誰であろうと指一本触れさせないと決めたのだ。
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