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二匹は、草原を歩き出しました。
いろんな所を歩いていると、
゛ガサゴソ゛
何だかふしぎな音が聞こえて来ました。
二匹は、おそるおそる草をかき分けて、音のする方に行きました。
『わぁー!』
大きな声がして、ちび助とチュンチュンはびっくりしました。
大きな声を出したのは、ジャンガリアンハムスターのぽちでした。
『はぁー、びっくりした。』
二匹は、胸をなで下ろしました。
『びっくりさせちゃってごめんなさい。』
ぽちは、二匹にあやまりました。
『気にしなくて大丈夫だよ。』
ちび助とチュンチュンは、ぽちに言いました。
『ところで、ぽちはここで何してたの?』
ちび助は、ぽちに聞きました。
『ご飯を食べてたんだよぉ。』
ぽちは、ほっぺたをぷくんぷくんにふくらませています。
『いいね。
ところで、君は何を食べたの?』
チュンチュンは、聞きました。
『ひまわりの種だよぉ。』
ぽちは、幸せそうに言いました。
『僕たちのご飯は、アワとか、ヒエとかだねぇ。』
ちび助は、チュンチュンに向かって言いました。
『そうだね。
おいしいよね。』
チュンチュンも、言いました。
ぽちは、二匹を見ました。
『アワなら、向こうの草原をぬけるといっぱいあったよぉ。
大きな岩の近くだよぉ。』
二匹は顔を見合せました。
『ほんと?ありがとう、ぽち。
僕たちさっそく行ってみるよ。』
二匹は、ぽちに羽根を振り、教えてもらった大きな岩のある方へ歩いて行きました。
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