1の馬鹿

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『来たはいいが迷った。』 俺は今、江戸に来ている。理由?んなもん本編読んでりゃ分かるよ多分。 確か江戸にアイツ等がいるんだよな。 あの人に聞いてみよう。 『すみません。真選組ってこの辺か?』 いかにも警察っぽい服装の人が此方を振り向いた。 「俺達が真選組だよ!!……ん?もしかして、愛希ちゃんか?」 ふいに俺の名前を呼んだ彼は、忘れる事もない。 俺を拾ってくれた命の恩人、近藤さんだ。 『近藤さんだったのか!…じゃあ話は早ェ。俺を真選組に案内してくれ』 「やっぱ愛希ちゃんか!!いいぞ!大歓迎だ!!」 彼は、そういって真選組に案内してくれた。 あ…俺、此処に住もうかな? * * * 真選組屯所 此処まで案内してくれた近藤さんは、まだ巡察中だからと言って再び仕事に戻って行った。 俺はニヤリと笑い大声を出した。 『チンピラ警察24時ィィィ!!あーけーろー!』 すると、これまた見覚えのある人物が出てきた。 煙草を咥えて、ポケットに手を突っ込みながらこっちに向かって来た。 『よう!土方さん』 片手を挙げて目の前にいる土方さんに向かって挨拶をする。土方さんは誰だ?と言って俺の顔をまじまじと見ている。 「名倉愛希……か!?」 『正解。』 「こりゃまた懐かしい奴が来たもんだ。」 土方さんは煙草の火を消して、二本目の煙草を取り出した。 『土方さん、煙草吸ってんだ』 「これがねーと落ちつかねェからな」 『ふ~ん。ニコチン野郎ってことか。…早死にだな』 ニンマリ笑顔で言った俺を見て、土方さんは額に青筋を浮かべて、更に瞳孔をもっと開いていた。 「てめェ表出ろコラ。俺が切り刻んでその口二度と使えねェようにしてやるよ!」 『嫌ですよ。てか今外ですよ?表ですし』 「うるせェェェ!!」 昔とあまり変わらないやりとりなもんで俺はクククッと笑ってしまった。 土方さんが睨んでいるが絶対に目を合わせないようにしよう。 ニコチンが移るぜ!! 「そーいや愛希。オメーなんで此処にいんだ?てかいつぶり??」 『10年くらい会ってねぇんじゃねーの?……あと此処に来た目的は真選組に入ろうと思ってな』 土方さんに目をやると、三本目の煙草を取り出していた。やっぱこの人早死にだ。 「10年もか。で、真選組に入ろうとして来たんだな?…………って、嘘ォォォ!?」
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