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「やはりそうか……兄さんが言った通りだな」
マスターは椅子に深く腰掛け、上を仰ぎ見ながらそう呟いた。
「そういうことだ。まぁ国を乗っ取ろうとして、兵器を作ろうとしているんだ。帝総出で潰してやればよくないか?」
牽制にもなるし
そう俺が提案すると、二人は渋い顔をした。
「そうしたいのは山々だが……まずこれは国王に報告しなきゃならん。その後どうするかを決めるのは王だからな……」
「そうなんだよね。それに今帝の何人かは国外にいるし、後は王の護衛。こっちに裂く人数が少ないよ」
リアンさんよ、もうそれは内部情報だから。
最後だけで良かったよ?
「そうか……面倒だな。いっそ王から依頼として、全部任せてもらうか」
「あぁ……それが一番かもな。ただお前を城に送るのは基本勘弁したいんだが」
「こんな時にんなこと言ってられないだろ」
「そうなんだよなぁー……はぁ」
俺達がそう交互に会話しているのを、リアンは首を左右に振って聞いていた。
可愛いおww
「え!?なんか今の話だと、ねぇさんがいったら王から依頼もらえるみたいに聞こえるんだけど!!」
マスターから俺に首を戻したリアンは、一気にそうまくし立てた。
「ん?あぁ。そうだろうな。リオンがいけば大丈夫だろ」
マスターがそう説明すると、リアンは完全にパニクった。
「え?え!?なんで?王だよ?!ねぇさん面識そんなにあったっけ?てかそんなに簡単に王に会いに行けないし!え?!」
えが三回も入ってるぞ。
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