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「お?話はついたか?こっちも大体話はついた。リオンは明日俺がまとめた資料を持って城に行ってくれ。話は通しといたから。後リアンは待機だな。まぁリオンについていってもいいが」
俺が若干の悪寒を感じていると、マスターが次の行動を示唆してくれた。
「さすがマスターだな。仕事が早い。それじゃあ俺は明日資料をとりにくるよ」
矢継ぎ早に言葉を紡いだ俺は、早々にこの場から逃げようと試みた。
「ありがとうマスター。それじゃ、僕も明日ねぇさんと城に行くよ。僕もこの件には関わっているし。……後はねぇさんと王族に話を聞きたいしね」
最後の一行はボソッと言ったようだが、悲しいことにチートな俺は聞こえてしまった。
ソファーから少し腰を浮かせた状態で固まった俺を、リアンは素晴らしい笑顔で見ている。
なんか分からんが、
俺\(^o^)/オワタ
その後は愛想笑いを浮かべる俺と、ニコニコと可愛い笑みのはずなのに何故か悪寒がするリアンと見つめあうこと数分。
「お前ら……どうした?もう用はないから帰って大丈夫だぞ?明日の朝、また来い」
神キター!
「分かった。それじゃあなマスター。リアンも。明日またここで会おう」
そう言い残し、俺は今までにない速さで転移を使った。
残されたリアンが、
「まぁ明日になればねぇさんが隠してること……分かるよね?ふふ」
と呟いたていたのを、俺は知る由もなかった
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