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「じゃあ、ねぇさん。行こうか」
目の前にリアンがいますた。
しかもニコニコと音が聞こえてくるほど笑顔。
あまりの近さに
「あ、あぁ……行こうか」
としか言えなかった俺は決してヘタレではないと思う。
だって本当に目の前。
振り返ったら十㎝も離れてないんじゃないかって距離に立たれたら、誰でも反応できないお。
そして、チートな俺に気付かれないあなたは何者デスカ?
そんな質問をしようかしまいか考えている間に、俺は城の前にいますた。
俺、いつの間に無意識で瞬間移動できるようになったんだろ?
目の前には、悠然と建っているでかい城。
イメージしやすいのは、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を少し低くした感じ。
あの城、教科書に記載されてたから行きたかったんだよね。
そして巨大な門。
リオ○ウスでも搬入するんですか?
「ねぇさん。僕が転移したんだから、お礼は?」
「あ、ありがとうな」
って、あれ?
これ、上下関係変わってね?
元々双子だからそんなに上下関係はなかったよ?って突っ込みは聞こえない。
そしてリアンさん。
俺は脳内で呟いているので、返事はご遠慮願いたい。
「まぁいいや。時間もなくなっちゃうし、早く行こ?」
首を左に傾けながら聞いてくるリアンさんは可愛いと思います。
俺は今ミオルなので、見下ろしてるけどね。
いつもの改良ローブに、黒のパンツと紺のTシャツ。
代わり映えしないのは、気にしたらだめ
あと、今日は175㎝にしてみたよ!
高い視線って、一度やるとなかなかやめられないよね!
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