中学1年 ‐May‐

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戸部くんと友達になったのは、5月になってから。 私は図書委員になった。 その時、戸部くんも一緒に図書委員になって、私達は知りあった。 私は男子と話すのは、苦手な方だ。 だけど、何故か彼とは話せた。 本当に何でだろう。 「さや、部活どこに決めた??」 「うん私は…後で言うわ。深月は?」 「ウチ?ウチはクラッカー同好会と写真部の掛け持ち」 はい!? 「クラッカー同好会って何!?」 「クラッカー食べながら、クラッカー〓を引く同好会♪」 「は、はあ…」 全く、何を考えてるのか、分からん娘だな…。 「その同好会楽しいの?」 「うん。毎日がパーティーwwでも、私は兼部してるし、週一しか行かないけどね☆」 「絵美里は?」 私達の会話をニコニコしながら聞いていた、常識人に聞くこととしよう。 「私は美術部に出しましたよ。…部長さんが可愛すぎてっ(///∇///)」 おいおい、どんな入部理由だ。 「さやちゃんはどうしますか?」 私は絵を描くのが好きだが… 「写真部に入るよ」 「そうですか。じゃ、暇な時に美術部にも来て下さいね。さやちゃんの絵、私好きなんです」 「それはどうも。ま、週二ぐらいは顔出すよ」 「ありがとうございますっ♪」 絵美里が眼鏡のレンズの奥で目を細める。 そんな風に、私も自然に笑えたら、なんて。
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