中学1年 ‐April‐

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ドンッ――!! 身体がスローモーションの如く、前のめりになる。 (私、転けるっ!) と感じて、体勢を立て直そうと試みる。 が、時すでに遅し。 目の前には机の角。 (……っ!!) もう、ぶつかる…! ガシッ――!! 前傾姿勢をとっていたはずの私の身体は、いつの間にか垂直に床に立っていた。 「!?」 びっくりして振り返ると、見知らぬ男子生徒がいた。 いや、このクラスの男子なんて全く知らないから、見知らぬのは当たり前だけど。 「大丈夫??」 目の前の男子生徒が心配そうにこちらを覗きこむ。 「ひぇっ、ひゃい(えっ、はい)」 うわぁ…めっちゃ噛んだぁぁぁ((orz 笑われるぅ…絶対笑われるよぉ… そして案の定、 「はははっww」 私は笑われた。 目の前の男子はお腹を抱え、 「止まんないんだけどww」 と言いながら大爆笑している。 誰なんだ、誰なんだコイツ!? 「あ、あの」 「wwwwww」 ダメだ。会話不能だよ、この人。 「ありがとうございましたっ」 そう言って、足早に教室を出る。 「あっ、待って!!」 後ろで誰かが誰かを呼び止める声がした。 …そんな気がしたが。
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