中学1年 ‐May‐

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あの日、この席から見えた桜はとうに散って、青々とした木々が私の目に映る。 入学式が終わって、2日経ったぐらいかな? 私に新しい友達ができた。 「さや、おはよー」 この子は深月(みづき)。 イマドキの中学生といった感じの女の子。 「さやちゃん、おはよっ」 この子は絵美里(えみり)。 おしとやかな大和撫子だ。 「…おはよ」 「テンション低っ」 「さやちゃん、朝から暗かったら1日辛いですよ?」 逆に、何故そんなに明るくいられるのか教えて欲しい。 「いーの。朝からテンション上げてたら、身が持たんわ」 「「ふーん」」 「なっ何、その気の無い返事!?」 「「wwwwww」」 「何故笑う!?」 「だって、ねぇ絵美里?」 「そうですよね、深月ちゃん」 フフフと笑い合う2人はほっといて。
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