桜の蕾が咲く頃に

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「そうですか…ありがとうございました。」 街の人々に聞き込み(?)をした情報はこうだった ここは徳川の江戸であるということ 年号が現代ではなく、元治元年ということ そして……元の時代に戻ることはできないということ 「ホント、嘘みたい…私帰れないんだ」 漣兄さんにも家族にも会えないなんて…… 余りにも苦しい現状に涙が頬を伝った 「うっ…漣兄さん……っ」 街中に座り込み、誰が見ているとも構わず声を上げて泣いた .
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