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「そ、そんなに好きなのか?外人のこと」
「うん…」
まるで悪いことをした子供のように、美奈は下を向いて返事をする。
「だったら、今度…紹介してくれよ」
「え?いいの?」
哲弥の言葉を聞いて美奈が驚く。
「良いも悪いも、恋愛は人に許可をもらってするものじゃないだろ。美奈が外人の彼氏のことが好きなら、それはそれでいいと思う」
「うん、ありがとう」
ようやく美奈が笑顔を見せた。
「さてと…、俺とねねはガムテープを買いに行ってくる。美奈はどうする?」
そう言って、座っていた哲弥は立ち上がる。
「私は帰るね」
「そっか、それじゃ…外人の彼氏に宜しく伝えてくれ」
「うん…」
美奈は先に哲弥達の部屋から出て行った。
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