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もう既にソフトクリーム屋の前に着いていた。
「ソフトクリーム買っていい?」
ねねは哲弥に聞いた。
「じゃあ、ねねのソックリな女の子の分も一緒に買いな」
そう言って、哲弥は二人分のお金をねねに手渡した。
さすがに女の子が見ている前で、娘だけソフトクリームを食べさせるのも気が引ける。
ねねは嬉しそうにソフトクリームを2つ注文した。
それにしても、この女の子の親は一体どこにいるのだろうか。
こんなに幼い女の子をひとりにさせる親の神経を疑う哲弥である。
そして何故に女の子はねねに付いてくるのだろうか。
確かに瓜二つ似ているが、こんなまだ幼い女の子にとっては、自分とねねに似ていることなど頭にないはずである。
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