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「買ってきたよ」
そう言うねねの両手にはソフトクリーム。
「ひとつ女の子にあげな」
「はーい」
ねねは哲弥の言う通りに、ソフトクリームを女の子に手渡す。
「ありがとう」
貰った女の子は笑顔。
「そこに座って食べようか」
たまたま空いていたテーブル席に座ることにした。
ねねと女の子は並んで座って、美味しそうにソフトクリームを口にしている。
改めて似ている二人が並ぶと、まるで本当の姉妹のようにも見えた。
もしもねねに妹がいたなら間違いなく、この女の子のような容姿だったのかもしれない。
もしかしたら女の子の親は、今頃探しているのかもいれないと頭に過った。
ソフトクリームを食べさせたら店員に相談してみようと哲弥は考える。
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