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山へ芝苅りに行った雄次井さんは、神の如き芝苅り機さばきを見せていました。
誰も見てないけど。
神は芝苅り機なんて使わないけど。
そんな雄次井さんはとりあえずおいといて。
一方、こちらは乙場阿さん。
川の水を使い、全自動洗濯機をフル回転させて洗濯をしていました。
乙場阿さん自身は、全自動洗濯機のそばで寝転んで週刊誌を読んでいたけど。
乙場阿さんが週刊誌を読み終え、ふと川上を見ると…
気持ち悪いくらいバカでかい、人間くらいの大きさの桃が流れてきました。
『んなアホな』
乙場阿さんは素で呟きました。
桃は謎の擬音を出しながらどんどん近付いてきます。
『どんぶらこ、どんぶらこ』
明らかに誰かが口で言っているとしか思えない様な不自然な擬音でした。
『どんぶらこ、どんぶひりゃこ』
明らかにカンだし。
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