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チュン チュン
朝日と一緒に小鳥の囀りで俺は起きた。掛け布団を退かして立ち上がりアクビと一緒に体を伸ばした。
俺──小槌 凪 (こづち なぎ)
名前からして女と間違われるのがよくある。何故こういう名前にしたんだと両親に聞いたら『まさか男が生まれてくるとは思いもしませんでした。テヘリ』と答えた。
俺が寛大な心を持ってなきゃ今頃バイクを改造してパラリラパラリラしてる所だぞ。
まぁ、名前はいいとして今から高校に行く準備をしなくちゃならない。時計を見ると 09:05 となっているからな。……9時?
「遅刻じゃねぇかぁぁぁあああ!!」
昨日朝の7時にタイマーセットしたはずなのに何故鳴らない……いや、鳴った。でもまた寝た記憶がある。
あられちゃん並の速さで着替え家を出た。
今日も慌ただしい1日が始まるぜ!……と漫画の最終回っぽい台詞を考えている暇がある訳も無くボルト選手もビックリしない速さで走った。
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